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融合学域

挨拶・理念と目的

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学長・学域長挨拶
新たな世界を切り開く「未来知」の創造へ
学長写真

現代は、AI、ロボット技術の進展、デジタルトランスフォーメーション(DX)による産業構造の変化が加速しています。日本でも仮想空間と現実世界とを融合した「超スマート社会Society 5.0」の実現による経済発展と社会課題解決の未来図が描かれています。一方、平和問題、エネルギー不安など国際的な懸念事項も顕在化しています。

金沢大学では、大学憲章において「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」を基本理念に掲げています。「自ら学び、自ら育む」という自発的な学びが深められる教育環境のもと、希望ある社会に向けて、文理融合の「総合知」により現代の課題解決を先導することを目指します。さらに、未来の課題を探求し克服する知恵、未来の価値を生み未来の社会を創造するための知恵である「未来知」により、国際社会の中核的リーダーとなる「金沢大学ブランド」人材の育成に取り組んでいます。

こうした全学的な理念のもと、Society 5.0に対応した文理融合教育の拠点として、令和3(2021)年4月に、新たな学域である「融合学域」を創設しました。

従来の常識や殻を破り、社会を変革し、新たな未来を切り拓く「先導学類」、我が国の観光産業を牽引し、新たな価値デザイン社会を創造する「観光デザイン学類」、そして持続可能なスマートシティを見据えた未来の科学を創成する「スマート創成科学類」の3学類を擁し、イノベーションをリードする人材を養成・輩出してまいります。

多様な分野やシステムを融合・統合するためには、リベラルアーツ教育やSTEAM教育の強化が必要不可欠です。また、学友と切磋琢磨するとともに、留学やインターンシップ等の「他流試合」を経験することも重要です。本学域で学ぶ学生には、「自分と未来は変えられる」という信念を持ち、深い教養を身につけ、自分にはない世界観や知見を持つ人と、大いに交流してほしいと思います。

新たな世界を切り開く「未来知」を創造するのはここで学ぶ皆さんです。金沢大学では、全学を挙げて皆さんの意欲的な学びをサポートいたします。

金沢大学長
和田 隆志
文理融合教育からイノベーションへ
融合研究域長

融合学域は、金沢大学の4番目の学域として令和3年4月に創設されました。発足は4番目ですが、学則上は1番目に記載されています。これは、この学域に対する金沢大学の期待の大きさを表しています。昨年の観光デザイン学類に続いて、この4月からはスマート創成科学類が新たに加わりました。

この学域は、停滞した現在の日本社会を変革する志に基づいて、従来の学問領域に囚われないイノベーションの創出を目的としています。文理融合の専門的知識を修め、課題発見と解決モデルを提示することで、地域と世界に貢献することを理念とし、知識基盤社会で中核的リーダーシップを発揮できるイノベーション人材の養成を目標としています。

この学域のキーワードは、文理融合(異分野融合)、イノベーション、アントレプレナーシップ、デザイン思考、そして多様性です。

文理融合など「机上の空論」であり、文理融合教育は、両分野の研究者を寄せ集めたに過ぎないという批判があることは確かです。こうした批判は、柔軟な考え方(創造的なマインドセット)を基本とする思考からは生まれません。われわれは、学内から自薦・他薦を問わず、異分野に挑戦することを厭わない多様な人材を選び抜き、学外からも有望な人材を集めて教員組織を創り、アントレプレナー教育をイノベーションの一手段として出発しました。

かつて Japan as Number Oneと言われた時代もありました。しかし、日本の国際的な地位は、最近20年で大幅に低下しており、新型コロナウイルス感染症を経験した世界では、日本経済の貧困化がさらに進み、日本は先進国の地位からも脱落してしまうという指摘があります。これは、1990年代後半からイノベーションが停滞し、優れた製品やサービスを生み出せなくなってしまったことが原因です。われわれは、この日本の現状を打破する教育・研究の展開を目指さねばなりません。

融合学域長・融合研究域長
大竹 茂樹
理念と目的
文理融合の知識を基に、イノベーションをリードする

「融合学域」は、広範な分野にわたる教養と文理融合の知見を醸成し、課題発見・解決の知を展開することで、
地域と世界に貢献することを理念とし、知識集約型社会で中核的リーダーシップを発揮できるイノベーション人材の養成を目的としています。

融合学域全体の教育環