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留学情報・留学体験記

ドイツ研修の魅力~現地ならではの実践的な学びと経験~

2024.05.21 先導学類 ヨーロッパ 短期留学

  • ニックネーム:ざわたく
  • 留学先:ヨーロッパ(ドイツ ハイデルベルク教育大学 ハイデルベルク)
  • 出身地:兵庫県
  • 留学期間:約2週間
  • 学類:先導学類
  • 総費用:約50~70万円(奨学金8万円)

留学の動機

ドイツ研修の魅力~現地ならではの実践的な学びと経験~

私は総合教育部から先導学類に、2年次進級時に学類移行で編入したのですが、編入したあとに初めて、海外研修が必修であることを知りました。海外研修への希望は特になかったため、海外研修をしなければならない点に戸惑いましたが、せっかく行くのであれば、渡航経験のないヨーロッパへ行ってみようと考えました。その中で、プログラム内容と渡航期間が魅力的であったため、本プログラムへの参加を決めました。

留学内容

ドイツ研修の魅力~現地ならではの実践的な学びと経験~

金沢大学国際部主催の「ドイツ ユネスコエコパーク文化交流プログラム」に参加し、ドイツのライン=ネッカー地域において研修を行いました。世界遺産(シュパイヤー大聖堂など)やプファルツ州のエコパーク訪問・ハイデルベルク教育大学の大学院生との交流を通じて、ドイツの豊かな自然やそれを守る人々の現状を伺いました。また、日本(金沢大学)とドイツ(ハイデルベルク教育大学)で「自動車利用」「被服」 「食糧生産」などといった共通のテーマを複数設定し、それぞれの国の視点で各自がプレゼンテーションを行ったのち、Sustainability(持続可能性)について自分になにができるか・友人や家族をどう巻き込むかについて話し合いを行いました。
学校交流やエコパーク研修は全体行動で行われたものの、世界遺産などへの訪問は自由行動だったため、数日間ではありますが、見てみたい場所を決めて自由気ままに散策できる点が魅力です。また、ハイデルベルクで集合・解散のため、決められた活動日以外は過ごし方が自由です。入国日と出国日が指定されているので、それより前にヨーロッパに到着しておいて、ロンドンやパリなどを観光したあとでドイツにやってきた学生や、(プログラム終了後に)すぐには帰らず、ほかの国を観光してから帰国した学生もいました。

留学先での日常生活や文化の違い

ドイツ研修の魅力~現地ならではの実践的な学びと経験~

生活・文化の違いは多々ありますが(右側通行であることなど)、学生に関係するものでいうと、飲酒ができる年齢が日本と異なります。ドイツでは、アルコール度数の低いお酒については16歳から、度数の高いお酒は18歳から飲むことができます。そのため、おそらく金大生全員が、ドイツでは飲酒ができる年齢といえます。ですが飲酒経験がなかったり、お酒に不慣れだったりする状態で、海外で飲酒することは、身体に大きなリスクが伴いますので、できる限り控えておきましょう。

留学生活を通じて得られたスキルや成長した点

現地学生との交流やエコパーク・世界遺産訪問などを通して、まずはドイツが、建造物・景観の保全について、伝統的な養蜂や森林管理などを含め、環境への配慮に気を配っている点は、日本が学ぶべき点が多いことに気づきました。一方、現地学生との意思疎通において、英語が通じたり通じなかったりと、言語の壁が少なからずあったかと思います。お互いに英語が母語ではないので致し方ない点は多々ありますが、もう少し外国語運用能力を高めておく必要があると実感しました。

留学に行って良かったこと

ドイツ研修の魅力~現地ならではの実践的な学びと経験~

人間社会学域・理工学域・医薬保健学域・融合学域、4つの学域すべての学生がそろっていたことで、人脈が広がったと感じます。さらに、中国からの留学生(大学院生)が数名参加しており、1年次の初習言語で中国語を履修した私は、彼らと(英語が主体ではあるものの)中国語でコミュニケーションをとることができた点で、印象深かったように思います。
当初は「先導学類を卒業するため」という、やや後ろ向きな理由で海外研修に参加しましたが、ふりかえってみると日本ではなかなか経験できないことが多かったように感じます。
ドイツの美しい街並みや文化に感動した一方、治安などの面については、日本のほうが過ごしやすいように感じたのも、これまた事実として言わざるを得ません。次回渡航する機会があれば、訪問先の国や地域についての理解をさらに深めたうえで渡航しようと感じました。

読者に向けたアドバイスやヒント

先導学類では海外研修が必修になっているため、その点にハードルの高さを感じる方がいらっしゃるかもしれません。ですが、入念な準備をすること・わからないことがあるときは「わからない」と意思表示すること・安全に気をつけること、これらを意識すれば、たいていの問題は解決可能です。

さらに自由行動の多いプログラムでは、短期研修だったとしても、ご自身が見たい・知りたいことにあわせて行程を組めるため便利です。研修期間は、2週間前後から数か月、1年にわたるものまで多種多様です。基準を満たせば奨学金の受給も可能ですので、豊富なプログラムの選択肢から、ご自身の興味に近いものを選んでみてください。