【前編】留学中の学生×留学に行きたくて仕方ない学生 あれこれ話してみた!
2023.01.31 融合学域 先導学類 観光デザイン学類 スマート創成科学類 全ての方向け
こんにちはこんばんはおはようございます! 学生ライターのりゅーきです。
前回の僕の記事( https://innov.w3.kanazawa-u.ac.jp/articles/articles-1935/ )は読んでいただけましたか?
さて今回の記事では、「融合学域2年生で現在留学中の学生」と「融合学域1年生で留学に行きたくて仕方ない学生」の対談の様子を前編と後編に分けてお届けします!
融合学域では、留学や国際インターンシップの科目が用意されており、先導学類ではどちらかが必修となっています。
留学や国際インターンシップの科目についてはまた別の記事でご紹介するのでそちらを見てみてください。
この記事では、学生の話から、実際の留学の様子をお伝えできればと思います。
まずは前編、主に留学を決めたきっかけや学校生活についてです。
・留学に行くことを考えている人
・留学に興味が少しでもある人
・この記事を開いてしまったそこのあなた
ぜひ最後まで読んでいってくださいね〜!
<登場人物>
・Yさん 融合学域先導学類2年生 現在スウェーデンに留学中
・Wさん 融合学域先導学類1年生 留学を視野に入れて情報収集中
以下、対話形式でお届けします!
ちなみに、日本とスウェーデンでは8時間の時差があり、あちらは朝、こちらは夜という状況で、zoomで対談を行いました。Yさんには留学先の大学の図書館で答えてもらいました。
現地の図書館の様子。本棚が見えますが、実物の本ではなく壁紙だそうです。
Wさん:まず、なぜ留学をしたいと思ったのですか?
Yさん:姉の影響が大きいです。姉が長期留学を経験して語学力がとても伸びていたのを目の当たりにし、長期留学をしたいと考え始めるようになりました。また、私の先輩が「2年生の時に留学に行くのはとてもいいと思う」と話してくれたこともきっかけの一つです。
Wさん:なぜ留学先にスウェーデンを選んだんですか?
Yさん:最初はスウェーデンが第一希望だった訳ではなくて、アイルランドが第一希望でした。特にインクルーシブ社会※であるところに惹かれていました。
※インクルーシブ社会(インクルーシブしゃかい)とは、社会を構成するすべての人は、多様な属性やニーズを持っていることを前提として、性別や人種、民族や国籍、出身地や 社会的地位、障害の有無など、その持っている属性によって排除されることなく、誰もが構成員の一員として分け隔てられることなく、地域であたりまえに存在し、生活することができる社会をいう。(weblio辞書より)
Wさん;他にスウェーデンに留学する決め手となったものはありますか?
Yさん:高齢者へのケアやLGBTQ+の方々への配慮がしっかりしていることがとても魅力的だったこともスウェーデンに決めた理由の一つです。
Wさん:これまでに海外へ行った経験はあったんですか?
Yさん:これまでは、海外旅行でグアム、中国、台湾に行ったことはあります。スウェーデンに行ったことはなく、最初の週はホームシックになりました。
Wさん:初めて行く国だとホームシックは避けては通れないですよね……。
Wさん:学校生活について詳しく教えてください。
Yさん:はい、学校へは週に2・3回ほど通っています。日本とは違い、授業が完結する期間はとる授業によってさまざまです。
Wさん:日本とはまるで違う感じなんですね。やはり課題はあるんですか?
Yさん:あります。ぶっちゃけめちゃくちゃ多いです笑 課題をこなすだけでもかなり苦労するほどの量が出ます。
Wさん:大変ですね……。
課題が多いのは本当に勘弁してほしいですね笑
Wさん:他に日本とは違う学校の様子はありますか?
Yさん:スウェーデンで授業を受けて驚いたのが、グループディスカッションがとても活発であるというところです。日本では順番に話す権利が与えられますが、日本と違って、自分から積極的に発言権を取りに行かないと話すことすらできないこともあります。ディスカッションへの積極性や姿勢は日本と大きく違いました。
Wさん:日本の感覚で参加すると困りそうですね。
Yさん:また、初めのうちは英語で話すことに不安がありました。スウェーデンの学生や他の留学生が話す英語が思っていたよりも早く聞こえて、聞き取ることに慣れるところから始まりました。聞き返すとうざがられるかと心配になり、理解したふりをしていたこともありました(笑)。
Wさん:留学をする時には必ず言語の壁が立ちはだかりますよね。Yさんはどのようにその壁を乗り越えたのですか?
Yさん:仲良くなったドイツ人の友達や日本人の友達がかけてくれる言葉が本当に頼りになりました。授業は英語で行われるので、徐々に慣れながら言語の壁を超えられるように努力しました。言語の壁を乗り越えるとグループの会話を理解できるようになり、その時はとても嬉しかったです。英語を聞き取れず、うなづくだけになっていた時は自分の存在意義について考え込んでしまうこともありましたが、会話に参加できるようになってからは存在意義を見出せるようになりました。
Wさん:友達の存在は本当に偉大ですね。英語に慣れるのは本当に大変そうです……。
Yさん:スウェーデンは英語を第二言語にしている国の中で最も流暢に英語を話す国だそうです。スウェーデン語も話すので、買い物では翻訳アプリを活用していました。同じ留学生の友達にはスウェーデン語を学ぶ人もいました。
Wさん:とても意欲的な学生ですね。そして翻訳アプリの便利さには驚きです笑
Wさん:留学先で生活を送る中で、しんどかったことは何かありますか?
Yさん:グループディスカッションの授業で「比較スウェーデン政治」というものがあり受講していました。しかし、スウェーデンの政治を扱ったのは1回のみで、他は政治の専門的なことばかりでした。自分の周りの人はメジャー(専攻)が法律や政治系が多く、その影響もあってか専門的な用語が多かったです。課される課題の文字数を合計すると6000字ほどになっていて驚きました。
Wさん:そのような時はどのように乗り越えたのですか?
Yさん:日本人の友達に相談しました。辛い時に相談できる相手がいることが本当に心強かったです。
Wさん:辛い時に辛いと言える環境があると留学生活の質も大きく変わりそうですね。
Yさん:実は留学の初めのうちは同じ留学先の日本人と関わることを極力避けていました。
Wさん:えっ、それはなぜですか??
Yさん:当時は日本人と仲良くする分、現地にいるスウェーデン人や他の留学生と仲良くしたいという思いが強くありました。そのためになるべく日本人と関わらないようにしていましたが、同時に日本人を避けることに抵抗も感じていました。そんな時にある先輩の「日本人を友達と思うこともいいと思う」という言葉に納得し、そこから気持ちが軽くなりました。それからは、日本人の友達とも関わるようになり、時には英語で会話をすることもあります。留学先で日本人と関わることは何も悪いことではないと皆さんには伝えたいです。
Wさん:現地では日本人との関わり方も考えなければならないのですね……。でもやっぱり知り合いがいた方が心強い気がします。
Wさん:学校生活のお話、ありがとうございました!
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ここまでは留学のきっかけや学校生活についての対談でした。
実際留学している学生の話を聞くことで、実際の学校生活の解像度が上がったのではないでしょうか。
僕自身は今まであまり留学に興味がなく、どっちかといえば留学したくないと思っていたのですが、Yさんの話を聞いているとちょっと留学が楽しそうだなと感じるようになりました。実際の体験談ってとても大きな力を持っているんですね……!
次回の後編では、日常生活や日本と違うところ、思わず「え!?」と言いたくなってしまうようなことなどなど……、学校以外の部分にも触れていきたいと思います!
それではまた次の記事でお会いしましょう。じゃあね〜!