学生初のフェムテック活動開始!先導学類4年生が北陸で初となる「生理痛疑似体験」機器を製作
2024.08.21 融合学域 先導学類 ニュース
金沢大学融合学域先導学類4年生の小田波優矢さんは、金沢大学融合研究域の秋田純一教授の協力のもと、任意団体「ユースの保健室」代表として「生理痛疑似体験」機器の試作器を製作し、この機器の貸出や機器を使用した研修プログラムの提供を開始しました。
2023年12月に発足した任意団体「ユースの保健室」は以下の3つの事業を中心に活動を展開しています
- 北欧で「ユースクリニック」と呼ばれる町の保健室づくり事業
- 性と生殖に関する健康と権利や包括的性教育の啓発・イベント企画(ジョイセフ I LADY.コンテンツ[1]を含む)
- 生理痛疑似体験を通じた企業への働き方コンサルティングや組織開発
これまでに、金沢大学内の授業で「パートナーシップ」に関する講義をし、学内からの支援を得ながら、金沢市の「協働のまちづくりチャレンジ事業」の学生部門にも採択され、活動の幅を広げています。
現在は看護学系の学生を中心に、学生7名と看護学系の大学教員たちがメンバーとして活動しています。
今回の「生理痛疑似体験」機器は、奈良女子大学と甲南大学の生理痛疑似体験機器の仕組み[2]を参考にしつつ、より女性の生理に近い感覚を再現するために独自のアレンジを加えました。この機器は、EMS(筋肉電気刺激)を利用します。腹部と腰に電気パッドを貼り、電流を双方向で流すことによって、腹部の内部に痛みを感じるように設計し、実際に女性から使用後のフィードバック受けて改良を重ねてきました。
生理痛疑似体験機器
第1回試作体験会の様子
この機器の製作の目的は「生理を理解すること」ではなく、「生理に関心を持ってもらい、生理を自分事として捉え、対話のきっかけにする」ことです。この機器は今後、複数回の試作会を経て、今秋までに完成し、お披露目を予定しております。
先導学類生として、小田波さんはすべての人が生理に関心を持てるような社会の実現に挑戦しています。こちらの機器についての情報や、研修プログラムにご興味のある方は融合学域までお問い合わせください。
<本件に関するお問い合わせ先>
融合学域 広報戦略担当 山崎千晴
TEL:076-264-5895
Mail:cyamazaki@staff.kanazawa-u.ac.jp
任意団体「ユースの保健室」Mail:youthclinic.kanazawa@gmail.com
<参考>
[1]...https://www.joicfp.or.jp/jpn/ilady_project/
[2]...Chihiro Asada, Kotori Tsutsumi, Yuichi Tamura, Naoya Hara,Wataru Omori, Yuta Otsuka, and Katsunari Sato(2021)”Electrical Muscle Stimulation to Dvelop and Impleent Menstrual Simullator System”