MENU

「KUGS」の読み方が分からなかった人による、KUGS特別入試の紹介

2022.10.22 融合学域 先導学類 観光デザイン学類 スマート創成科学類 受験生 企業

りゅーき

読み方は「けーゆーじーえす」だよ。

ちなみに、サムネイルの画像は去年の入試の日にとった自然科学本館の写真だよ。建物きれいでしょ。

 

 

 

 

 

 

こんにちはこんばんはおはようございます! 学生ライターのりゅーきです。

 

前回の記事は読んでいただけましたか?僕の記事がみなさんの活動のモチベーションになっていれば幸いです。

 

さて、今回は入試についての話をしたいと思います。

 

みなさんは「KUGS特別入試」というものを聞いたことはありますか?

 

これは金沢大学が「基礎的知識・技能を修得し,それらを活用して自ら課題を発見し,探究する能力を備えている人」「将来に明確な目標を持っており,主体的に行動し,他者と協働しながら,自身の夢を実現しようとする強い意欲を持っている人」を受け入れて育成するために,志願者の能力・資質・意欲を多面的・総合的に評価する(公式HPより)ことを目的として行っている入試です。

 

これを受験するためには、①KUGS高大接続プログラムを修了し、出願資格を得る もしくは ②国立研究開発法人科学技術振興機構のグローバルサイエンスキャンパス事業(GSC)の第一段階を修了する のいずれかを満たす必要があります。

 

ここからは、KUGS特別入試のおおまかな流れを、高大接続プログラムを利用した場合を例に紹介します。

流れ

「KUGS」の読み方が分からなかった人による、KUGS特別入試の紹介

※金沢大学公式HPより  https://www.kanazawa-u.ac.jp/education/admission/special/kugs

①高大接続プログラムを受講して出願資格を得る

②12月ごろに行われる実技試験(面接、小論文など)

③1月の共通テストを受ける

④2月中旬ごろに結果発表!!

 

 

①高大接続プログラムを受講して出願資格を得る

融合学域のKUGS特別入試では、「総合型選抜II」という入試方式をとっています。これは、実技試験(面接・小論文など)の点数と大学入学共通テストの点数を合わせて合否を判定する入試です。

 

まず、高校3年生の夏までに高大接続プログラムを修了します。高大接続プログラムでは二つの課題を完成させる必要があります。

 

一つ目は「大学での学び」を先取りする課題です。KUGS Liveセミナー・KUGS Webセミナー・KUGS ラウンドテーブルのうちどれかを受講し、レポートを完成させます。

 

二つ目は「高校での学び」をレポートにまとめる課題です。この課題では、高校生活で主体的に取り組んだことを元に、そこから得たもの、学んだことをまとめます。報告書とは違い、しっかりと活動を見直し、考察する力が求められます。

 

これら二つの課題を実行し、大学の先生方がチェックをして基準を満たしていれば合格です。二つの課題に合格することで高大接続プログラムを修了し、KUGS特別入試の出願資格を得ることができます。

 

出願資格を得るまでが長いですね……笑  

 

どちらのレポートにも求められているのは「課題発見能力」です。「大学での学び」のレポートでは、受講した講座から感じた課題とその解決策、「高校での学び」のレポートでは、高校生活で主体的に行った活動において課題をどのように見つけ解決したか、ということを自分の言葉で表現することが求められます。

 

大学に入学すると、レポートを書く機会が増えます。高校生のうちからこの力をつけておくことで大学に入学した時に有利になります。これは高大接続プログラムの強みの一つではないでしょうか。

 

さて、無事に高大接続プログラムを修了し出願資格を得たところで、次に待っているのが出願作業です。

 

出願の際には、志望理由書と活動報告書が必要です。

 

志望理由書には金沢大学を志望する理由を具体的にまとめます。アドミッションポリシーや教育プログラムをしっかり理解しておくことで、志望理由書を書きやすくなります。

 

 

活動報告書には、高校での活動(生徒会活動や部活動、探究活動など)をまとめます。報告書とありますが、ただの報告ではなく、主体的に取り組んだことが伝わるように書くとより良くなります。生徒会や部活に積極的に取り組んでいた人であれば比較的書きやすい書類であると思います。

 

これら二つとその他諸々の書類を大学に提出して出願完了です。

②実技試験を受験する(12月ごろ)

さて、その次に待ち受けるのが実技試験です。融合学域の試験では、小論文・面接・プレゼンテーションの試験が課されます。どの試験においても幅広い知識とそれを利用する能力が試されます。ある分野だけに詳しくても、別の分野の知識が欠けていれば対処するのは難しいでしょう。また、時事的なトピックも押さえておくと良いかと思います。トレンドを追うことは入試のみならず大学に入学してからも役に立つので、入試という機会に身につけておくと良いかもしれません。

 

幅広いことにアンテナを向けて、興味の無い分野のことについても色々知っておくのが良いかなと思います。

③大学入学共通テストを受ける(1月ごろ)

 

最後は大学入学共通テストを受験し、しっかり点を取りましょう!ここで大爆死してしまうと全て水の泡ですからね笑。これは一般選抜にも言えることですが……。

 

高大接続プログラムの完遂に時間は取られるとは思いますが、共通テスト対策、さらには万が一のための2次試験対策を怠らないようにしましょう。

④結果発表(2月中旬ごろ)

いよいよ、合否結果が発表されます。結果が分かるまで生きた心地がしないと思いますが、落ち着いて結果を待ちましょう。

 

僕は結果発表の日は、高校を休んで家で見ました。

 

合格を確認したときは嬉しくて叫びましたね笑 良い結果が皆さんにも訪れることを願っています!

 

 

最後に

今回はKUGS特別入試について取り上げてみました。ここに書いたことが全てでは無いので、詳しいことは自分で調べてみてくださいね!

 

KUGSについて言えることは「やったことは絶対に無駄にならない!」ということです。長い道のりではありますが、大学に入ってからの物事の見方が変わります。

 

あとは、KUGSで入学した人同士は仲良くなりやすいです。この前はみんなでピザパーティーをしたくらいです笑

 

勉強以外にも得意なことを生かしたい、自分の身になる受験をしたいという人はKUGS特別入試の受験を考えてみても良いかもしれません。

 

現代は、ただ勉強ができれば良いといった考え方ではなく、勉強もできて更に主体性がある・課題発見ができるという人が求められる時代になっていると考えています。主体性や課題発見能力に留まらず、基礎学力+αが必須になっている現代でKUGS特別入試を受験するメリットは大きいのではないでしょうか。

 

僕にとって、KUGS特別入試は本当にいいチャレンジで、受けてよかったと思っています。全然楽ではなかったです。KUGSを受けなければ、こんな風に入試について問い直す機会も得られなかったと思います。どんな入試を受けたいかについて考えることは、自分の価値観を振り返るいい機会になるのではないでしょうか。

 

学力だけでは問えない力を問うことができる、私たちがその力を知ることができるという点で皆さんにとってチャンスだと思います。

 

勉強ができても、それをどう役立てるか。

 

KUGS特別入試ではこの力が問われていると考えます。

 

いや、入試のみならず、これからの社会が求めている力でもあると思います。

 

KUGS特別入試に興味がある人・受験を考えている人は、この記事を読んだ後にそのまま金大公式HPを覗いてみてください!

 

https://www.kanazawa-u.ac.jp/education/admission/special/kugs

 

この記事では、KUGS特別入試の紹介をするとともに、この入試制度に対してのある種の誤解を解きたいという思いで書かせてもらいました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!