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震災を通じて、学生ができること~特別授業を通して~

2024.04.05 融合学域 観光デザイン学類 学生生活 全ての方向け

A

まず初めに、令和6年能登半島地震により、被災された方々ならびに、ご家族の皆様に心からお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興を切に願っています。

 改めまして今回の記事を担当する観光デザイン学類1年の学生ライターAです。今回は1月18日に先端観光科学研究所特任准教授の大瀬良先生が講師となって行われた観光デザイン学類の特別授業を取り上げたいと思います。大瀬良先生は電通に勤めていた時に東日本大震災の復興支援活動に参加した経験があります。今回、大瀬良先生の呼びかけで実際に被災地で支援活動を行っている方々や、過去の災害で支援活動に尽力された方々が集まり、「震災を通じて、学生ができること」を考える貴重な機会が設けられました。今回の記事ではどのような内容だったか、授業を通じて考えたことを大きな柱として書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

 (1) 能登DMC 柿島さん 小山さん

[仕事内容]

能登半島がより魅力的な地域となるように里山里海の暮らしを活かしたテーマ別ツアーを企画している。さらに、家族

経営の宿泊施設を文化交流としてゲストに提供するお手伝いを行っている。¹

[地震が起きて]

インバウンド関係で能登に観光客が来始めていて軌道に乗ってきたところだった

今まで能登は自然と人との調和で成り立っていた→これを壊したくない

現在宿泊可能な施設では地元住民の避難所や2次避難の場所として活用されている

観光客の減少が石川県全体で広がっている

[これからの展望]

先が見通せない中でも中・長期スパンで元に戻していくべき

現在はいつまで避難所で生活しないといけないか分からず先が真っ暗

観光までのステップ以前にやらなければいけないことがある

これからどうすればいいのだろう?という状況

金沢以南を復活させることが石川の観光を再生する第一歩

 

(2) 熊本支援チーム 鬼塚さん 前元さん

[仕事内容]

東日本大震災をきっかけに発足した災害支援チーム

現在石川県七尾市パトリアを拠点として支援を行っている²

[現状]

家に被害が出て避難所にいる地元住民がボランティアを行っている

クラウドファンディングを新しい復興の材料として活用している

[ボランティアをすることで]

災害を自分の目で見るのとテレビで見るのとでは大きな違いがあることに気付ける

人生の糧となる

誰かの役に立つのが肌で感じるため生きる原動力となる

日常を大切にしたいという思いが強くなる

災害とは命、もの、おかねが一瞬でなくなるものだと強く感じる

[心がけていること]

人との触れ合いを大切にしている

生の声を集めて多くの人に発信すること

 

(3) 株式会社 紀陸さん

[震災支援の関与]

東日本大震災発生時に復興支援に2年ほど従事

初期は炊き出しや泥かき、後期は電子商取引での地域産品販売、地域への誘客促進

[仕事を立ち上げた経緯と仕事内容]

支援活動する中で自然に会話が生まれ、人の善意の連鎖があふれていることに気づく

このときの経験をいかし、人と人の素敵な出会いを創造し、全ての価値観の壁を越えて、世界中の人々が多様性を認め

合える世界を創り上げることを理念とした会社を起業

現在、持続可能な観光地域づくりを推進している²

[震災支援を通じて得た気づき]

風評被害から脱却するには人を呼んで目で見てもらうしかない

マスメディアの報道と現地の現状では差がある

一番有効なのはなんのバイアスもない「現地の人と話す」こと

地元住民の願いはただ一つ「元に戻して欲しい」これが切実な願い

辛い出来事があればあるほど、そこから立ち上がる過程で必ず新たな価値や可能性が生まれる

[事例]

福島県南相馬市小高区は原発の被災で13,000人いた人口が0人に。その後避難解除後に戻ってきた地域住民は高齢者中心に2,000人弱であった。常磐線の復旧も震災後6年もの時間を要し「陸の孤島」となり、町にあった賑わいも活気も失われてしまい、元々あった既得権益構造が崩壊していった。さらに人口構造の変化で住民の平均年齢も高まり、気づけば小高区には「10年後の日本の環境」が生まれていた。そこに価値を見いだした地元の起業家がいた。そしてその呼びかけに応じて多くの若者が移住し、起業を始めた。そしてそんな若者の取り組みを、活気が戻ってきたと応援し、受け入れてくれる地域のおじいちゃん、おばあちゃんがいた。そうして南相馬市小高区は「若者の挑戦を受け入れ、挑戦で溢れるまち」と呼ばれるようになり、東日本復興の率先役となる地域となった。

[観光を学ぶ私たちに伝えたいこと]

震災復興において、観光というアプローチで何ができるのか?

震災で理不尽に失われたものは多くあり辛く悲しいものだが、失われるものばかりではなくそこから生まれる新たな価

値もある

観光は「光を観る」と書く 「新しい光」を見つけ出しそれを価値として捉える

未来を支える「新しい光」を見つけられるのは、地域の魅力を知り、観光を学ぶ私達だ

 

この写真は特別授業の様子です

 

今回の講演会を通して、私が強く感じたのは現場の人と関わることでしか分からないことがたくさんあるということです。私自身、実家で初めて断水を経験し、どこで水を配っているのかという情報が全然回ってこないために困っていました。この問題を解決したのはメディアからの情報ではなく地域住民からの情報でした。また、被害状況を詳しく知った手段も実際に被災した人からの情報でした。そこで、復興を手助けする上で私たちにできることは正しい情報かどうかを吟味し行動選択することが一番ではないかと考えました。また、他の受講者からは、「刻一刻と状況が変化していくため、現場の本当のニーズと支援側が考える現場のニーズとでズレが生じる場合があることを実感できた」、「瓦礫撤去ができなくても現場に足を運んで被災者の心に寄り添いたい」、「間接的な支援ではあるが、石川県内でお金を使い経済の流れをよくしたい」という感想があげられました。身近な場所でいざ災害が起きた時、何かしたいけどそもそも何をしたらいいか分からないという状況でしたが、自分にできることを見つけられる良い機会となりました。現場の生の声が聞けるという貴重な機会を本当にありがとうございました!あとは考えたことを行動に移すのみ!以上学生ライターAでした。 ※記事に記載されている「現在」は1月18日時点のことを指します。

[引用]

1.能登DMCについて | Discover Noto in Japan | NOTO DMC (noto-dmc.com)

2.一般社団法人 熊本支援チーム – 熊本支援チームの公式ホームページ (kumamoto-team.net)

3.株式会社Huber.の事業とカルチャー – Wantedly